2014年11月10日 旧暦閏9月18日
税務署と青色申告会の共催で記帳説明会があったので行ってきました。全体的には白色申告をしている人向けの内容でしたが、いい話も何点か聞くことが出来ました。
なかでも、
「帳簿が自分の身を守る盾になる」や
「摘要欄の重要性」についての話は聞けて良かったと思います。
帳簿における
摘要欄の重要性というのは、消費税法というのに関係してくるようで、今現在、消費税を納める義務のある人は年間の売上が1000万円以上の人からが対象で、どの部分に対して課税されるかというと、
例 (わかりやすく5%でざっくりと計算)
売上1000万円-経費700万円=所得300万円と仮定して、消費税はそれぞれに照らして計算すると、
売上に対して入ってきた消費税分50万円-経費に対して出て行った消費税分35万円=差額分の消費税15万円が支払う金額となりますが、
ここで重要になってくるのが摘要欄の書き方で、消費税法というのでは摘要欄に
「どこで、何を」が記されていないと経費として認められないそうです。(そもそも、摘要欄に
「どこで、何を」がないと帳簿とは言わないそうです。)
つまり、支払った経費に対して
出て行った消費税分35万円が経費とみなされず、売上に対して入ってきた
消費税50万円分が消費税として徴収されることになるという事でした。
税の仕組みって怖いですね。。。あくまでも税務調査が入ったらの話ですが・・・。
補足として、消費税が始まったころ3%だったの覚えてますか?その当時、納税義務者は年間売上3000万円以上の人からでした。
その後5%に消費税が上がりそのあたりで増税8%~10%の議論があったのを覚えてますか?ここで何が起きたかというと、消費税納税義務が売上1000万円以上からに引き下げられて、納税義務者のすそ野を広げました。
そして今、消費税が8%に上がり、売上の大小にかかわらず、すべての自営業者に帳簿の記帳義務が発生して、もしかしたら次は
消費税納税義務の売上1000万円以上という枠が撤廃、もしくは引下げになるかもしれません。
もしそうなったとき、自分の身を守ってくれる帳簿のつけ方を、今のうちにしっかりと学んでおいた方がいいと思いました。