2015/12/28

来年の目標を載せて、もちをつく。

2015年12月28日 旧暦11月18日 冬至次候

麋角解(びかく げす)鹿が角を落とす(日本)
麋角解(さわしかの つの おる) 大鹿が角を落とす(中国)
昨日、恒例の餅つき大会を農園で開催しました。

去年の餅つき大会では『子宝に恵まれますように!』と、もちをついた夫婦が、今年は『安産祈願!』と、もちをつき、去年より家族が増えてにぎやかになっている家庭など、うれしい知らせやハッピーな話題が多い餅つき大会でした。

子供たちはというと、最近は大きく分けて小4から小3のAグループ、小1から5歳児くらいまでのBグループ、2歳児から0歳児までのCグループと3つのグループが出来てきていて、遊び方も多様化してきました。

なかでも印象深かった出来事は、ある5歳児がチラシを棒状に丸めた素材を使って作った、輪ゴムを飛ばす鉄砲を持っていました。

弾に使う輪ゴムは5本程しか持っていませんでしたが、充分ことは足りていました。

それを見たAグループの子たちは、はじめは『貸して、貸して!』と借りて遊んでいたのですが、最終的には割箸を使って鉄砲を自作している様でした。

そして、Aグループの子たちが私に輪ゴムをくれというのです。

しかし農園には輪ゴムもないし、この時には私は輪ゴムを何に使うのかも知りませんでした。

しばらくして、さっきの5歳児が私のところに来て、『輪ゴムがとられた』と言いに来ました。

事のいきさつを詳しく聞いてみると、どうやらAグループの子たちが、5歳児の鉄砲をうらやむあまり、5歳児から、弾に使っている輪ゴムをまきあげて自分たちの鉄砲を作るという暴挙に出たのです。

私はAグループの子に『小さい子から輪ゴムをまきあげてまで遊ぶとはどういう事か!』と叱りつけました。

Aグループの子たちは、バツ悪そうにしょぼ~んとしていましたが、やがて一人の子が、農園の中で何やら探し始めました。

そして作り上げたのは、『弓矢』でした。

ボディと矢は、農園で拾い集めた小枝を利用して、矢を飛ばす弦の部分に輪ゴムを結び付けて矢を飛ばす仕組みです。

私は、はっ!としました。

なぜなら、鉄砲で遊ぶにも弓矢で遊ぶにも輪ゴムが必要ですが、鉄砲だと弾に輪ゴムを使うので輪ゴムが5本あったとしても一人しか遊べません。

でも、飛ばす弾を矢に替えて、拾い集めた小枝でまかなえば、弓1台につき輪ゴム1本使うだけで遊び始めることができるので、5名同時に遊ぶことが出来るようになるのです。

発想の転換という柔軟な思考回路を使って、数の限られた輪ゴムと、農園にあるものを工夫することで最大限に遊びの幅を広げたのです。

私にとって衝撃的で、『火を使い始めた人間の進化の瞬間』を垣間見る出来事でした。

もちをつきながら、出会った気付きに、ただただ感心してしまいました。

来年はどんな年になるのか不確実な要素が多すぎて、誰にもわかりませんが、私たち一人ひとりが確実に持っているであろう、『柔軟な発想力』を思い出して、いい年にしていく人間でありたいと、強く思う2015年末でした。

『みなさん!ぜひとも、よいお年をお過ごしください!心より応援致しております!』


沖縄楽園.com 代表 葛西 圭







2015/12/22

寒さはいったいどこへやら?

2015年12月22日 旧暦11月12日 冬至初候

乃東生(なつかれくさ しょうず)夏枯草が芽を出す(日本)蚯蚓結(きゅういん むすぶ)蚯蚓が地中で塊となる(中国)
農園では、ミニトマトの誘引を始めました。

暑いです…。パイプハウスには未だにビニールは張っていません。

北風も吹いてきません。

この時期になるといつもは北風の影響が強く出るので、植物にとってはつらく厳しい時期に入ります。

虫は少ないですが、病気にかかりやすくなります。

病気を未然に防ぐためには北風が植物に直接当たらないようにしてあげるのが鉄則ですので、最低でもハウスの北面にはビニールを張るべきですが、その北風すら吹いてこないのです。

農園のそばには大きな風力発電の風車があり、それを見ると一目で風向きがわかるのですが、プロペラは南からの風を受けてくるくると回っています。

アシナガバチもこの暖かさで、いきなり活動を始めました。

アシナガバチは沖縄の冬でも巣で越冬する事が困難な様で、大きく作り上げた巣は空になり、どこか風の当たらない場所を見つけて、数匹の護衛と、それに守られた女王が越冬できるようです。

そして、春になると活動を再開して新たな巣を作り始めます。

ミツバチたちは日々せっせと数少ない花を回り、寒さに負けて群を減らさない様に頑張っていますが、今年は例年よりも幾分過ごしやすそうです。

ユニバ社長はすっかり冬毛に生え変わり、もっさもさになっていますが、これだけ暑さが続くとなんだかかわいそうです。

自分たちの体に刻み込まれ、受け継いできたサイクルを淡々とこなしている動植物たちの様子を見ていて感じることは、『目で見た情報』はそれほど必要としていないという事。

つまり、『何月だからあれしてこれして』や、サトウキビの収穫が始まったから『あぁ冬だね』ではなくて、積算温度が何度まで行ったら花を咲かせ、最低温度が何度を下回った日が何日間続いたら冬毛に着替えようとかを基準にしているという事です。

目で見た季節感なんて言うのは、もしかしたら人間だけが頼り切っている感覚かもしれませんね。










 

2015/12/19

石窯に火を入れました

2015年12月19日 旧暦11月9日 大雪末候

鱖魚群(さけのうお むらがる)鮭が群がり川を上る(日本)鱖は{魚厥}
茘挺出(れいてい いずる)韮が芽を出し始める(中国)
先日、今期初の石窯に火入れしました。

暖冬の影響で、なかなか寒さが来ないので石窯に火を入れる気持ちになりませんでしたが、大雪に入り、やっと寒さを感じ始めたこのタイミングで、妻が主催するヨガサークルのメンバーが集まって一足早いクリスマス会を開催しました。

1年ぶりの石窯でしたが、無事何事もなくおいいしいピザにありつけました。

これから、イベントが続きますが、さらに輪をかけて冬遊びの醍醐味が味わえると思うと、楽しみで仕方ありません。


2015/12/15

伝統的土耕栽培研究所

2015年12月15日 旧暦11月5日 大雪次候

熊蟄穴(くま あなに こもる)熊が冬眠のために穴に隠れる(日本)
虎始交(とら はじめて つるむ)虎が交尾を始める(中国)
今日の沖縄は朝から冷たい雨が降っており、なんとなく冬を感じさせるそんな空気感の中、ブログを更新するために、事務所のパソコンに向かっております。

晴が続けば、『雨が降ったら、これとこの作業をやって・・・。』等々と考えて
雨が降ったら降ったで、『雨が降る前にこれとこれを終わらせたかった・・・。』 と言い出す始末。

相変わらずです。

今年は冬の寒さが思ったほどのペースではやって来ないので、マンゴーの花芽が変なタイミングで伸び出すのではないかと心配していますが、この場合はビニールをかけるタイミングを早めたり、保温するために工夫することで対応は出来ます。

しかし、前者とは逆に花芽にならず、新芽が出てくるかもしれない可能性もあります。このケースは対処のしようがありません。

(後者の事態を防ぐために、化学的に作られた肥料などで強制的に花芽の分化に向かわせる技術もありますが、選択肢にはありませんので割愛します。)

花が咲かなければ、実もつかない。

厳しい現実です。

ミニトマトのパイプハウスにもいまだにビニールをかけていません。

トマトを育てたことがある人は分かるかもしれませんが、トマトは寒さに当たると茎の色が紫色に変わってきます。私はこれをある程度の目安として、ビニールをかけるタイミングの判断材料としていますが、これもほとんど出ないのです。

北風も来ないので外周のビニールすら張っていません。

農を生業としていく以上、収穫した作物の出口を見据えた管理も大切ですが、始まりであり入口である、大きなくくりの代名詞『自然界のトレンド』に沿った管理を意識していかなければ、出口にもたどり着くことは到底かなわないのです。

毎年同じように同じ工程で栽培管理をしたいのであれば、環境が一定な条件を作り出せる、工場でのライン栽培生産に進むべきでしょう。

実際この分野には、大きい資本の入った会社が多く参入してきています。生産量と販売量、需要と供給の算段が立てやすいことや、微妙なさじ加減の水やりや追肥などの職人的技術を育てるよりも、コンピューターによるデータでの栽培マニュアルを作成してあれば基本的に誰でもできるという入りやすさもあると思います。

『マンゴーって土で栽培してるんですか!?』と聞かれる日もいつかやってくるかもしれません。

という事で、『伝統的土耕栽培研究所』←(今日決めた名前、少し前まではピュアベジタブル研究所でした。そのうちまた変わるはず。)を立ち上げました!(笑)

参加人数1名の零細研究所の冒険が始まりました。















2015/12/08

ミニトマト楽しみです

2015年12月8日 旧暦10月27日 大雪初候

閉塞成冬(そら さむく ふゆとなる) 天地の気が塞がって冬となる(日本) 鶡鳥不鳴(かっちょう なかず) やまどりが鳴かなくなる(中国)
先日、ミニトマトの誘引用の支柱をパイプハウスのミニトマトの畝に沿って立てていきました。

毎年栽培期間中の管理の方法を変えているのですが、今年は支柱に沿って斜めに誘引していこうと考えています。

色々と試行錯誤しながら、トライアンドエラーの繰り返しで少しづつ自分の糧になっているような気がします。

今年はミニトマトの苗の活着が非常によく、スムーズ過ぎてびっくりしているのですが、今回気を付けたことと言えば、

・新月の3日前-定植のタイミング
・ポットの中で根が巻き始める前-苗の仕上がりのタイミング

位です。

苗の仕上がりのタイミングと、定植のタイミングがバッチリかみ合うと、こんなにもスムーズに事が運ぶんだなと、しみじみ感じています。

あと、去年よりは2ヶ月程定植の時期は遅れていますが、それも功を奏したのかもしれません。去年の今頃はすでに収穫開始していましたから、だいぶ時間のずれを感じます。

今から意識していきたい事は、現段階では芽かきをせずに、誘引用の支柱まで主軸が届くようになるまでは、こまめな水やりをしながら、伸ばしほうだいに伸ばして根の成長を促し、体がシッカリ出来上がった頃あいを見て、芽かきを始めて誘引開始というイメージを持って管理していくことです。

少なからず、みなさんそれぞれ、色々な栽培方法があるとは思いますが、段階ごとのおおまかな栽培プランさえイメージできれば、あるていど作りきれると私は思います。

そこにプラスアルファの、自分ではどうする事も出来ない事柄(例えば天災など)が必ず起こるという事を忘れずに、コツコツと進めていくのがいいでしょう。









2015/12/03

草刈り終わったぞー♪

2015年12月3日 旧暦10月22日 小雪末候

橘始黄(たちばな はじめて きばむ)橘の葉が黄葉し始める(日本)
閉塞而成冬(へいそくして ふゆをなす) 天地の気が塞がって冬となる(中国)
今日でやっと草刈り作業にメドがつきました…。
ものすごい長い間、草刈りをしていたのですがひとつはっきりしたことがあります。

それは、『草刈りで食っていける自身がついた』という事。

つまり、おじいちゃんになってもシルバー人材に登録して、日々草刈りに精を出せるくらい腕をあげたという事です。

積み上げた時間は『マルコム・グラッドウェル曰く1万時間』には程遠いですが、プロレベルにはなったと自負しています。

ちなみに、草刈り機のプラグって意外と規格外のものでも動くという事を初めて知りました。

私が愛用している草刈り機は共立という会社から販売されている『ECHO』というブランドのCT24という機種です。正規のプラグはNGKのEPM7A(BPM7Aの間違いでした。2015.12.9追記)なのですが、作業中に草刈り機の調子が悪くなって急遽倉庫に眠っていたNGKの違う型番のプラグで代用してみた所、動くのです。

ただ、パワーが落ちたり、燃費が悪くなったりと、いいこともそんなにないので、とりあえずの間に合わせで済ませて、出来るだけ早く正規品に交換した方がよさそうです。


そして、農園では新たなミッションに取り掛かり始めました。

だいぶ遅れを取ってしまいましたが、マンゴーの枝の誘引を進めていきます。

写真は程よく大きくなってきた『宮古黒小豆』の様子。

また今年も大好きな小豆ごはんにありつけると思うとうれしくてワクワクしてきます。余談ですが、厳密にいうと名前に小豆とついてはいますが、どうやらササゲらしいですよ。




2015/11/30

マンゴーの葉の陰で、小さい蜂が巣を作っていたよ。

2015年11月30日 旧暦10月19日 小雪次候

朔風払葉(きたかぜ このはを はらう)北風が木の葉を払い除ける(日本)
天気上勝地気下降(てんき じょうとうし ちき かこうす) 天地の寒暖が逆になる(中国)
11月も終わりを迎え、当農園ではイベントが目白押しとなる12月がついにやってまいりました。
最近、『12月周辺でいろんな行事が集中しすぎる』 事について妻と話していたのですが、

 私-『わかった!イベントを分散すればいいんだ!』

   妻-『どんなして?』

 私-『つまり、その、クリスマスを5月にやって、餅つきを8月で、正月を・・・』

   妻-『その時期にクリスマスとか餅つきとかやりたいわけ?』

 私-『いや・・・やりたくありません。』

という事で、結論から言いまして、12月のあわただしさからは逃れられないのであります。
その分、作業にかかる負担を減らそうかと思いましたが、やっぱり年を越す前に終わらせたい事が山の様にあるんです。

私の手帳には、月単位のスケジュールを記入できるページがあるのですが、12月だけはスペースが足りません。

なぜなのかわかりませんが、自分から進んでスケジュールを詰め詰めにしてしまうのです。

そんな私のバタバタも世界中に影響を及ぼしている、エルニーニョ現象のせいなのでしょうか?

1シーズンに桜が2度咲いたとか、梅雨の風物詩のアジサイが咲いたとか、砂漠が一面花畑になったとかを最近ニュースで見ましたが、マンゴー大丈夫かな?

貿易風よ、何を思って場を荒らす。
偏西風よ、いつも通りに吹き流せ。

北風よ、いつも通りに寒さを運んできておくれ。
南風よ、もう少し体を休めていておくれ。







2015/11/23

フクギの木より大きく育て!

2015年11月23日 旧暦10月12日 小雪初候

虹蔵不見(にじ かくれて みえず)虹を見かけなくなる(日本・中国)
沖縄は、台風の通り道です。これは今も昔も変わりません。今でこそ色々な設備も整い、台風対策も充実してきていますが、昔は暴風から家や田畑を守る為、樹を植えて防風林にしていたと言います。

少し前に部会の集まりで、『台風対策に敷地の外周に木を植えましょう。 それも、フクギがいい。苗で買うのではなく、実を拾ってきて乾かして種を直接埋めろ。」という話が出ました。

実際問題、発芽から成長段階を経て、台風の風を防げるようになるまでいったい何年かかるんだ?の話なんですが、敷地の周りが大きなフクギの並木に囲まれてるなんて素敵じゃないですか。

というわけで、その夢に乗っかる事にしました。

まずは、実を拾う所からですが、公園で娘たちと遊んでいる時に、『畑の周りにフクギを植えたいんだ』という話をしたところ、早速娘たちが公園で拾ってきてくれました。

全部で16個。

とりあえず、一番風当たりの強い南面に16個のフクギの実を埋めてみました。

ちゃんと発芽するんだろうか?

フクギの並木に囲まれている農園をイメージしながら、1粒づつ2.5m間隔で埋めていきました。

娘たちのダイレクトな反応に、しみじみ感心しつつ、フクギとともに立派に育ってほしいと思う、小雪初候でした。





2015/11/19

娘よ!ブランコが直ったぞー!

2015年11月19日 旧暦10月8日 立冬末候

金盞香(きんせんか さく)水仙の花が咲く(日本)
野鶏入水為蜃(やけい みずにいり おおはまぐりと なる)蛤になる(中国)
『ロッタちゃんと自転車』という絵本があります。

その絵本の主人公『ロッタちゃん』は、お兄さんとお姉さんみたいになりたくて、背伸び盛りの5歳の女の子。

そんなロッタちゃんはおませで生意気で、でもやっぱり5歳の女の子で、悔しくて泣いちゃったり、親友のお人形がいたり、わがまま言ったりと、非常に人間味豊かに描かれています。

我が家にも4歳真っ盛りの女の子がいます。

なので、ものすごい共感できる部分が多くて、家族ぐるみで大好きな絵本のひとつです。
(絵本としては非常に文字数が多いので、読み聞かせにはそれなりの覚悟が必要です(笑)。2015.12.9追記)
そんな我が家のロッタちゃんに、だいぶ前からせがまれていた『ブランコ』の修理にやっと手をかけました。

長いこと、やる事リストに鎮座していた『ブランコ』修理を終えて思ったことは、

やる事リストを眺めていて、目に入るたびに『あ~やらなきゃ』とほんのりブルーな気持ちにさせられていた猛者が、実質1時間程度の作業で片付いてしまったという事実。

う~ん、もっと早くに手をかけていれば、どれだけ心苦しい時間を減らすことが出来たのかと思うと、まだまだおしりが青い、3周目を迎えた年男でありました。





2015/11/16

今日も暑いと思うのは私だけでしょうか?

2015年11月16日 旧暦10月5日 立冬次候

地始凍(ち はじめて こおる) 大地が凍り始める(日本・中国)
(↑うそでしょ!?沖縄では、今日の作業で汗どぼびっちゃですよ!
どちらかというと、『日、相変わらず強く、汗かきまくる。風は冷たくなり心地よい。』が妥当です。)

昨日、色々な苗を購入して『いろんな畑』に彩りを添えました。当農園では畑1枚ごとに名前を付けてありますが、そのうちのひとつ『いろんな畑』です。

長女が命名し、畑の入り口には自分でペンキを塗って畑の名前を書いた看板まで設置しています。

そんな『いろんな畑』に今年もやっと手が入りました。

延々と続く草刈り作業にメドは立たず、疲弊した体にちょうどいい気分転換と刺激でした。

なぜ今年はこんなに草刈り作業に手こずっているのかと言いますと、いろいろ事情があって1年放置されていた畑をきれいにしている為なのです。

ここで日々思い知らされるのは、沖縄の植物たちの力強さの一言につきます。

1年触らないだけで、しっかりとジャングルになっています。そんなジャングルに草刈り機と鎌と鋏を持って立ち向かうという無謀な挑戦は、人間が決してわかりえない自然界の生命力を体感できる瞬間でもあります。

ぶっちゃけ、仮に重機で開拓したとしても、1年後にはしっかりジャングルになっていると思いますけどね。それほど、沖縄の植物たちはたくましいのです。

つまり、『定期的に手をかけてあげなければ、そのツケは大きいよ。』という事ですね。

まるで、確定申告前の自分に言い聞かせているような気持ちになりましたが、まさに今になって定期的にするメンテナンスの大切さを学んでおります。

皆さんも、もし放置しているなにかしらがあるようでしたら、今年のうちに片づけることができるように応援しています。


2015/11/09

ミニトマト定植しました

2015年11月9日 旧暦9月28日 立冬初候

山茶始開(つばき はじめて ひらく)山茶花が咲き始める(日本)
水始氷(みず はじめて こおる)水が凍り始める(中国)
少し遅くなりましたが、今年も固定種のミニトマト『ステラ』の定植を今日やりました。

今年は、ミニトマトを作るのやめようと思っていましたが、意外と自分が思っていたより反響があって、栽培をすることに決めました。

本当にありがたい話です。

ちなみに草刈りと刈り草集め及び片付けはいまだに進行中で、その合間を縫っての準備と定植になったため、時期が遅くなりました。

定植したそばから言うのもなんですが、収穫が楽しみです。



2015/11/03

採蜜作業しました。

2015年11月3日 旧暦9月22日 霜降末候

楓蔦黄(もみじ つた きばむ):もみじや蔦が黄葉する(日本)
蟄虫咸俯(ちっちゅう ことごとく ふす):虫がみな穴に潜って動かなくなる(中国)
沖縄の最高気温が30度を下回ってきて、最低気温が20度を切るようになってくると、じわじわとパッションフルーツの花が咲き始めます。

と言っても、パッションフルーツの開花には日照時間が重要で、短日期の開花を目指すのであれば、目安として秋分から春分までの間、電照設備が必要です。

そんなパッションの花が咲き始めた農園で、『内堀養蜂園の秋の百花蜜』の採蜜作業をやりました。

採蜜自体は春と秋の年に2回、行います。今年からは『国頭のパイナップル蜜』、『やんばるの森の蜜』とラインナップも増えて、『南部のサシグサ蜜』と合わせて3種類となりました。

今回の採蜜には、我が家の長女と次女も参戦。長女の仕事ぶりに驚き、とても成長を感じました。
保守派の次女の方はというと、遠巻きに作業を覗いていましたが、かまってもらえないのでご機嫌ナナメ。最終的には味見係として大活躍していました。

蜜ぶたを専用のナイフで切り落とし、遠心分離器にセットして蜜を取り、こしきを通して1斗缶に移し替えて作業は終了ですが、結構大変な作業なんです。

それを、率先して頑張る小学校3年生の背中に、大きな可能性を感じた父でした。








2015/10/29

堆厩肥とともに年月を積み重ねていく大人でいこう!

2015年10月29日 旧暦9月17日 霜降次候

霎時施(こさめ ときどき ふる):小雨がしとしと降る(日本) 草木黄落(そうもく こうらくす):草木の葉が黄ばんで落ち始める(中国) 

今日は草刈りの中休みで、貯まってきた馬糞・ヤギ糞を堆厩肥とするべく仕込みをしました。

日ごろから刈り集めている刈り草と、馬糞・ヤギ糞を交互に積み上げていき、上から踏み固めて、水をかけ、自家製の乳酸菌をかけて、嫌気状態で1次発酵させています。

ついでなのでこの時に、前回積み上げた堆厩肥予備軍を切り替えし、発酵環境を好気発酵へと転換しておきます。

そんなこんなで1回目の嫌気発酵からスタートし、2~4回目までを好気発酵という過程を経て、完成した堆厩肥を農園で使用しています。

ちなみに、一般に『堆肥』といわれるものにも厳密にいうと堆肥・厩肥・堆厩肥と3種類あるのをご存知ですか?

簡単に説明しますと、

3種類に分けたうちの1番目の『堆肥』は、植物由来の物を腐熟させたもの。2番目の『厩肥』は、動物由来の物を腐熟させたもの。で、3番目の『堆厩肥』は、堆肥と厩肥の両方を混ぜ合わせた物。

と、ざっくりこんな感じですが、最近ではこの3種類ひっくるめてを『堆肥』と呼んでいるようです。

当農園には3種類すべてあります。(ちなみにどれも全然嫌な臭いしないんですよ。むしろ、結構いい匂いで私は好きです。)

刈り草を積み上げている場所の1番下を掘り返すと堆肥が、馬・ヤギ小屋のそばに、運びやすいように12個の鉢に入れた状態で厩肥が蓄えられます。

そして今回仕込みをした、両者を混ぜ合わせて再発酵させた堆厩肥。

別に混ぜ合わせる必要はないんじゃないの?と思うかもしれませんが、単純に、混ぜ合わせるのは私個人の趣味なので、その辺に関しては特に『こうだからこう!』みたいなものは持ち合わせておりません。

なので毎回、混ぜる量や水の量、仕込む時期や草の種類等違いますが、それも料理を楽しむがごとく、のんびりとやっております。

将来おじいちゃんになっても、スコップ片手に堆厩肥作りを続けていきたいです。

あこがれのキッチンドランカーあらぬ、堆肥小屋ドランカー目指して。






2015/10/26

秋の草刈り週間が始まりました。

2015年10月26日 旧暦9月14日 霜降初候

霜始降(しも はじめて ふる):霜が降り始める(日本)
豺乃祭獣(さい すなわち けものをまつる):山犬が捕らえた獣を並べて食べる(中国)
『霜降』の始まりから沖縄楽園恒例の草刈り週間が始まりました。ちなみに『霜降』これ、『そうこう』と読むようです。今日初めて知りました…。今まで私は『しも・・』うっ!めまいが…。

草を刈っては運んで積み、草を運んでは積み上げるという一大イベントです。
予定では1週間を見ていますが、もう少しかかりそうですね。

この刈り集められた草たちは、堆厩肥小屋まで運ばれて、お呼びがかかるのを今か今かと待ちわびます。

そしてここで、ユニバ社長とメイ副社長のお便りを待ちながらも、待ちきれずに自ら堆肥になっていく者たちや、運よくお便りが届き、選ばれし者たちは、お便りと一緒に発酵用の小屋に移動して見事な堆厩肥となるべく旅に出ます。

先週でしたか、堆厩肥の発酵用で醸していた自家製乳酸菌たちは、アクシデントにより自然界へ放出され、新たに醸し始めた乳酸菌たちにいざなわれ新天地へと向かいます。

今年の仕込もにぎやかで楽しくなりそうです!






2015/10/19

修理終了。ついでにきれいに洗浄しました。

2015年10月19日 旧暦9月7日 寒露末候

蟋蟀在戸(きりぎりす とにあり):蟋蟀が戸の辺りで鳴く(日本)
菊有黄華(きくに こうかあり):菊の花が咲き出す(中国)
バルブの壊れた乳酸菌タンク、修理しました。

修理ついでに、タンクの中も一度きれいに洗浄して、バルブとタンクをつなぐニップルはステンレスに交換し、バルブは真鍮製に交換。

やっぱり、乳酸菌というだけあって酸が強いようで、 通常の鉄製だと錆び方が半端じゃないです。
乳酸菌の発酵と管理にはステンレスが一番だという結論に到達しました。


今年のミニトマトの定植は11月12日予定で準備を進めていくことに決めました。

らくえんのしずくミニトマト収穫開始は年明けからの予定です。今期も
よろしくお願いいたします。

2015/10/14

行ってきました!図書館に。

2015年10月14日 旧暦9月2日 寒露次候

菊花開(きくのはな ひらく)菊の花が咲く(日本)
雀入大水為蛤(すずめ たいすいにいり はまぐりとなる)雀が海に入って蛤になる(中国)
今日は思考の整理をしに図書館に籠りに行きました。無地のノートにひたすら思いつく事を書き出して、それを分類わけし、分類ごとにグループに落とし込む。

そしてさらに分解して、作業を細かく分けていくという作業をして、年内にやるべきことや、来年に回す事、日々やる事、定期的にやる事等の大筋の筋道を立てることが出来ました。

ここからは、日々スケジュール調整しながら、更新していく様な形になります。

頭の中が整理整頓できた様で、気持ちが軽くなりました。

すっきりして、農園に帰ってきたら、何やら乳酸菌の香りが強く立ち込めています。

単純に『おー発酵してるねぇ!』と思っていたら、なんと!

乳酸菌を発酵させながら貯蔵しているステンレスのタンクのバルブの継ぎ目からだいぶ漏れています。

『あちゃ~要締め直しだな』と思って工具を取りに行って、ねじを締め直した瞬間。

ボキっとバルブが根元から折れて、長年継ぎ足しながら発酵させてきた、農園の宝が勢いよく全て流出。

すっきりしたのは私の頭の中だけではなく、乳酸菌タンクもすっかり空っぽになりました。

またひとつやるべきことが増えて、空っぽになったタンクと空っぽの頭に、爽やかな秋の風がそよそよと流れていきました。

2015/10/09

散らかった思考をどのように片づけてますか?

2015年10月9日 旧暦8月27日 寒露初候

鴻雁来(こうがん きたる):雁が飛来し始める(日本)
鴻雁来賓(こうがん らいひんす):雁が多数飛来して客人となる(中国)
前回の更新の夏至から秋分を通り越して寒露まで来てしまいましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

この間、何をしていたか振り返ってみると、収穫終了→御礼肥入れ→水やり→草刈り→ハウスの補強等々をがさがさ続けておりましたが、どうも頭の中でいろんな思考が入り乱れていて、気持ちのバランスが取れない日々が続いております。

あれをやらねば、これをやらねば、あぁそうだこれ忘れてた、あちゃ~やっちまったぁ、等をループしてます。

自分の生活リズムが崩壊して、立て直しが出来ない状態でズルズルと早2か月を消費してしまいました。

なんとか、今までのリズムにアップリフティングするべく、来週早々から図書館に立てこもりを考えています。

図書館で何をするのかというと、頭の中に散らかっている、日々やる事、定期的にやる事、単発で終わる作業、やるべき事、やらない事、等を引っ張り出してきて、整理したいと考えています。

農園や作業場、おうちだと雑念が入りすぎて集中できなくなっている今の状況上、場所を変えるのが一番だと考えての選択肢として、単純に自分の中で最も集中できそうな場所が、図書館というだけで、人によって色々あると思います。

思考の整理、棚卸をしてもやもやした気分をすっきりさせてきます!



2015/07/03

朗報!あいつにもピラミッドが存在した!

2015年7月3日 旧暦5月18日 夏至末候

半夏生(はんげ しょうず)烏柄杓が生える(日本・中国)
農園ではマンゴーの収穫も始まり、 順次発送を始めました。

ホームページにマンゴー申込コーナーを建設中でしたが、もたもたしているうちに贈答用のマンゴーは予定数量を予約で完売してしまいました…。

申し訳ありません。

家庭用のマンゴーはまだゆとりはありますのでよろしければそちらの方もご検討くださいませ。

沖縄楽園.comより告知でした。

さて、昨日の作業中に去年一度だけ目撃した衝撃の瞬間を、今回写真に収めることが出来たので、スクープ写真として投稿しておきます。

去年目撃した時は、ホントに一瞬の出来事過ぎて、現実なのか目の錯覚なのか自分でも確信を持てずにいましたが、今回のスクープで確信しました。

なにせ、貴重な写真なので興奮が冷めやらず、未来への希望の光がパァッと差し込んでくるような気持ちになりました。

同じことで頭を抱えている人たちへ、少しでも力になれればと思い共有したいと思います。

その問題の写真はこちら!ババン!


これなんだかわかります?

そう!そうなんです!キドクガの幼虫が、ハエトリグモに食べられている状況写真です!

しかも、このハエトリグモの腹の部分が他のハエトリグモより、幅広で大きい気がするのですが、もしかすると、普段よく見る種類とは別の系統のクモなのかも知れません。

『いやぁ~!正直これを見たとき、長きにわたるキドクガとの戦いに終止符が打たれる兆しを感じましたね。』 (農園管理者Kさん談)

以上、スクープでした。





2015/06/05

いい仕事する道具って持ってますか?

2015年6月5日 旧暦4月19日 小満末候

麦秋至(ばくしゅう いたる)麦が熟し麦秋となる(日本)
小暑至(しょうしょ いたる) ようやく暑さが加わり始める(中国)
地味だけど、無いと仕事にならないという道具ってありますよね。
例えば、大工でいう所のかなづちだったり、左官屋でいう所のコテだったり、ペンキやでいう所のハケみたいな存在。

今日作業していてふと思いました。 マンゴー栽培でいう所の、なければ仕事にならない道具ってなんだと思います?

日に日に大きくなっていくマンゴーの実を、吊り上げ直しながら使うのですが、私はこの時期の必需品だと思っています。

それは、下の写真の道具なのですが、私はいつも、括り付けてある麻ひもに頭を通して、首からぶら下げた状態で作業しています。


何だと思います?

実はこれ、30㎝ほどの長さにカットしたコンプレッサー用のホースなんです。

片方を口にくわえ、もう片方を果実袋の下に空いている空気穴から突っ込んで、一息にふぅーっと空気を入れて、紙風船のようにふくらませるときに使うのです。

そうすることで、袋とマンゴーの間に隙間が出来て、袋内部の光の乱反射を効率的に生み出せるという、素晴らしい道具なのです!

でもとても地味です。ホームセンターで1m158円で買えます。1m買ったら3本作る事が出来ます。

ですが、値段以上の働きをこいつはしてくれます。

これを使ってふくらませた果実袋の様子が↓です。


見事にパンパンに膨らんでいると思いませんか?地味な道具のわりにいい仕事する、ホースのお話でした。


2015/05/29

紅龍という名のマンゴーをご存知ですか?

2015年5月29日 旧暦4月12日 小満次候

紅花栄(こうか さかう)紅花が盛んに咲く(日本)
靡草死(びそう かる)薺など田に生える草が枯れる(中国)
沖縄では小満から次の節季、芒種が終わるまでの期間が梅雨と言われているようです。

今日も雨の合間を縫うように、マンゴーの玉を吊りなおしながら、袋が実に直接触れないように、30㎝ほどに切ったコンプレッサー用のホースを使い、空気を吹き込み紙風船のようにふくらませていきました。

私がこの農園を管理するようになってから、今まで一度も花を咲かせたことのなかった樹が、今年花を咲かせ、実を太らせていますが、これがまた大きい!

なんという品種かわからなかったのですが、少し前に、台湾から仕事で沖縄に来ていた、知人のヨウさんが農園に遊びに来てくれた時に聞いてみると、どうやら『こうりゅう』という名前らしいという事までは分かりました。

紅い龍と書いて『紅龍』。見た目の色味は紅というよりはほんのりピンク色しています。早速検索してみました。

アロワナからモンスターハンター、中華料理店、色々でてきましたが、上々颱風のリーダーも紅龍っていうんですね。

それにしても、あまり有力な情報は出てこなかったですね…。

収穫のタイミング等、わからないので調べてみましたが、結局よくわかりませんでした。

わかる人がおりましたら、ぜひ、『コウリュウマンゴー』の特徴など教えてください!

私の手と比べてみました。だいぶ食べごたえが有りそうで、収穫が楽しみです!いひょうついて、じつは、ほとんど種だったりして(笑)



2015/05/21

香ばしい小麦の焼ける匂いに誘われて

2015年5月21日 旧暦4月4日 小満初候

蚕起食桑(かいこ おこって くわを くらう)蚕が桑を盛んに食べ始める(日本)
苦菜秀(くさい ひいず)苦菜がよく茂る(中国)
おはようございます!今日は待ちに待ったパンの日が再開なので、うれしくて朝から告知です!

本日、南城市のzakka+yoga チチ さんで自家製天然酵母パンのお店マテパンさんのパンが購入できるパンの日開催です!

毎年恒例の春休み+1を経て、再開1発目のパンの日、塵も積もる話も山ほどあると思いますが、お時間の許す限り、ゆっくりしていってください。

今日は、入荷したての内堀養蜂園『春の百花蜜』も購入できますので、ハニーハンターの皆様におかれましては、お見逃しなく!

それと、6月に企画しているイベントの告知もするという事なので、あわせてお知らせします!

写真は久しぶりに登場の沖縄在来大豆『オーヒグー』ちゃんです。ここに来るまでいろいろありましたが、少しづつ、さやが出来、実が入ってきました。

今は収穫量よりも、種の保存を優先しているので、前より気持ちは楽です。




2015/05/20

沖縄も梅雨入りか?

2015年5月20日 旧暦4月3日 立夏末候

竹笋生(ちくかん しょうず)筍が生えて来る(日本)
王瓜生(おうか しょうず)王瓜の実が生り始める(中国)
いつもの沖縄なら、この時期たっぷりと水分を含んだ空気が体にまとわりついてくる、独特の熱帯感満載の梅雨を味わえるのですが、

台風6号一過、からりとした晴天が続き息つく暇もなく、足のつかないところで水面から顔を出してアップアップとあえいでいるような感覚でしたが、

今日やっと朝から雨で、ゆったりとした気持ちのなか、ブログを更新しています。

私はというと、マンゴー等への台風の被害もなく、気持ちがホッとしたとたん、緊張の糸が切れたのか熱中症のような症状に襲われ、実は3日程動けずにいました。

その間、常に感じたのはただこの一言『元気になりたい!』これだけでした。

なんだかんだ、元気に走り回っている子供たちを見て、素直な気持ちでうらやましいと思っている自分に気がついたとき、『あぁ、早く元気になりたい!』と心から思いました。

日々、当たり前のように朝ご飯を家族で食べて、それぞれの役割を果たし、また夜に集合して食事をする。

当たり前にできなくなった時、自分の弱さが一斉に溢れだしてきて、心の中心がぶれそうになっていたので、何を考えてもいいことがイメージできず、悶々とした時間を過ごしていました。

そして、復帰2日目の今日、待ちに待った恵みの雨に、心の渇きも潤してもらい、再スタートです!

袋掛けは終了しましたが、太陽光がよく当たる様に、玉の吊り直しは随時やらなければなりませんので、その作業を始めていきます!

写真左は、俗にいうトックリ蜂だと思いますが、青虫を捕まえて運ぶ途中に休憩している所。生活の為に頑張っているのを見ると、自分も負けてはいられません。

右は最近のマンゴー。私の手のひらと比較しても、見劣りしないくらいにはなってきました。これからますます大きく育っていくのが楽しみです。




2015/05/12

台風6号

2015年5月12日 旧暦3月24日 立夏次候

蚯蚓出(きゅういん いずる)蚯蚓が地上に這出る(日本・中国)
今日未明から沖縄地方は、台風6号の影響で天候が荒れております。急ピッチで進めてきた台風対策も無事終了し、台風自体の影響も想像していたよりもひどくはなく、ホッとしています。

5月前半に来る台風前にはやる事がたくさんあります。

台風が来なければ、マンゴーの袋かけを梅雨明けまでに終わらせて、屋根のビニールを剥がし、吊り棚に防風ネットを貼るという作業を、6月中頃までに終わらせればいいのですが、作業を前倒しで、正味3日ほどの間に台風対策と同時進行で片づけなくてはいけなくなります。

今回はまさに思い出すのも恐ろしいほどの忙しさで、台風対策を終わらせませした。

そんな中、台風前に週末が当ったこともあり、特にこちらから要請したわけではありませんが、たくさんの人たちが農園に駆け付けてくれて、台風対策に協力してくれました。

また、農園とは別のところでサポートしてくれた仲間もいました。子供たちの面倒を見てくれたことで、妻と二人で作業に集中する事が出来ました。

台風による影響が少なかったこともうれしいですが、何よりも、農園のピンチに駆けつけてくれる仲間が自分達にはいるんだ!という事を実感できたことがうれしくて、妻と二人でしみじみ『ありがたいことだ』と話し合いながら夜を明かしました。

今まで、台風に対してあまりいいイメージを持つことができませんでしたが、今回は台風のお蔭で大切なことに気づく事が出来たので、むしろ色んな意味で良かったと思っています。

作業がいっぺんにひと段落したことでも気持ちにゆとりが出ました。

手伝ってくれた皆さん!本当にありがとうございました!皆さんの力がなければ、夫婦二人だけでは間に合わなかったかもしれません。本当に感謝しています!




2015/05/04

『フレーズ』を『動詞』として使う大人はかっこいいと思う

2015年5月4日 旧暦3月16日 穀雨末項

牡丹華(ぼたん はな さく)牡丹の花が咲く(日本)
戴勝降于桑(たいしょう くわに くだる)郭公桑の木に止って蚕を生む(中国)
八十八夜も過ぎ去り、立夏の3日前になってやっとブログ更新です。

摘果作業をしていると時間の流れがわからなくなります。今日が何日で、この作業をいつから始めたか、 そもそもそんな感覚自体、必要かどうかも分からなくなります。

ハウスの中も温度が上がり、沖縄特有の湿度の高いまとわりつくような暑さの中、集中力と忍耐力をフル回転させ、作業に没頭します。私は特別嫌いな作業ではありませんが、楽ではないのは確かです。

それでも『この作業が好きだ』と言い、手伝ってくれる御仁もいらっしゃいます。先週はたっぷり手伝っていただきました。

そんなハウスの中で、久しぶりにアカイロテントウちゃんに再会しました。

カイガラムシが少し増えてきたなぁと思っていて、アカイロテントウの姿を見かけなかったので少し不安でしたが、もう大丈夫です。じきにアカイロテントウカイガラムシをほとんど食べつくしてくれるでしょう。

思えば、アカイロテントウは私が初めて自分で捕まえてきて農園に放した益虫で、すでに何世代も世代交代を繰り返し、農園に定着してくれています。

それからも少しづつ着実に色々な種類の天敵が増えてきて、農園の生物相は本当に豊かになってきました。

そのバランスを見るパロメーターとして、益虫を自分の目で確認できたとき、何とも言えない安心感が湧いてきます。

久しぶりの再会に思いをはせていて思い浮かんだのは、私が20代前半の頃お世話になっていた愛媛のミカン山の主、いろいろな事を教えてくれた大先輩の語録の中の一節、『友、遠方より来たりて、酒酌み交わす』でした。

こういうことを言いながら、酒を飲む姿に『いつか自分もこんな大人になりたい』とあこがれすら感じていました。

月日は流れ、気がつけば自分もあの大先輩の様に、果樹栽培で身を立てていくようになるとは、その当時は知る由もなく、不思議な縁を感じます。

日々の忙しさに、忘れそうになっていた大切なことを思い出させてくれたアカイロテントウちゃんでした。

『友、遠方より来たりて、酒酌み交わす』

この言葉を『動詞』として使えるような素敵な大人になれることを夢見て、今日も一日頑張ります!



2015/04/27

ハートの形は南城市だけではありませんでした

2015年4月27日 旧暦3月9日 穀雨次項

霜止出苗(しも やんで なえ いず)霜が終わり稲の苗が生長する(日本)
鳴鳩払其羽(めいきゅう その はねを はらう鳴鳩が羽を払う(中国)
気がつけば、穀雨の次候に入っています。マンゴー畑では現在、摘果作業と袋掛けの、どピークを迎えています。

作業に追われて、めまぐるしく日々が過ぎ去っていきますが、みなさんいかがお過ごしですか?

作業をしていて見つけた、なんとなく 残しておきたいマンゴーがあったので写真を撮りました。
私のうちの長女の頭の中とおんなじ形をしているので、見ていてほほえましくなりました。


このまま彼女がどのように育っていくのか、非常に楽しみです。

パッションフルーツも花盛りで、今年2回目の収穫期に向けて授粉作業もマンゴーの作業と同時進行で進んでいます。

最近、作業が立て込んでブログ等の更新がおろそかになっていますが、大目に見てください(笑)


2015/04/20

雨の中の水やり作業は、なぜだかとても落ち着きます

2015年4月20日 旧暦3月2日 穀雨初候

葭始生(よし はじめて しょうず)葦が芽を吹き始める(日本)
萍始生(うきくさ はじめて しょうず) 浮き草が芽を出し始める(中国)
沖縄では昨日今日と雨がシッカリ降り、前回ボーナスを支給したマンゴーさんたちにはとてもタイミングよくたっぷりと、のどを潤すことが出来たと思いますが、主力部隊のマンゴーハウスの屋根にはビニールがかけてある為、ハウス内はカラカラです。

ということで今日は雨の降る中、水やりをしていました。何とも不思議な気分ですが仕方ありません。

少し前までは、5日おきに1本当たり3分が基準でしたが、最近はたくさん実を付けて水をとっても欲しがっているので、5日おきに1本当たり5分に変更しました。

当農園では、1本づつ手灌水方式なので、水やり最中に樹の状態をじっくり観察することができるのですが、葉っぱのハリとツヤや、実の太り方は、水やりをするたびに大きな変化を感じる事が出来るのです。

特にこの2.3日の変化がめまぐるしく、摘果作業のおしりに火がつきそうです。

袋掛けも順次進めながら、収穫まで突き進みたいとおもいます。

久しぶりの登場の沖縄在来大豆『オーヒグー』ちゃんは、小さいですが花がつき始めました。今からは栄養成長から生殖成長へと進路を変えて 、実を結ぶことに集中する時期がやって来ました。どのくらい実をつけてくれるのかとても楽しみです。

隣は当農園に2株だけある『レッドキーツ』の実です。通常のキーツマンゴーは緑色ですが、この『レッドキーツ』はまさに名前の通り実の色が赤くなります。少しづつですが収穫量も増えてきました。この子もまた、私の楽しみのひとつです。

2015/04/17

土用の入りは以外にも農業に関連がありました

2015年4月17日 旧暦2月29日 清明末項 土用の入り

虹始見(にじ はじめて あらわる)雨の後に虹が出始める(日本・中国)
今日は土用の入りでもありますね。って土用の入りが何かよくわからなかったので調べてみました。
・土を犯してはいけない(土を掘り起こしてはいけない) 
土用の期間は、土を司る土公神(どくしん・どくじん)という神様が支配するといわれ、土を動かしてはいけないとされてきました。今でも、家などを建築する際、土を掘り起こしたりする基礎工事などは土用の期間をはずす方が多いようです。
土用は季節の変わり目ですから、農作業で体調を崩さないようにとの戒めもあると思われます。
どうやら、陰陽五行節が由来らしく、立春、立夏、立秋、立冬の直前18日間をさすようです。以外にも農作業への影響が大きかったんですね。

危うく土を掘り返すような作業をするところでした…。

マンゴーの方は、昨日から大きくなってきている実に袋をかけ始めました。袋をかけると気持ち(少しですが)ホッとします。

摘果作業はやれどもやれども終わりが見えず、途方に暮れています。

剪定ばさみを持ちながら、大きくなりそうな子を選んで残していくのですが、先日妻が作業を手伝ってくれながら、『新人発掘オーディションみたいだね』なんて言っていましたが、ものは考えようで、おかげさまで若干ですが楽しく作業出来ました。

最終選考に残った子たちが晴れてデビューできる日を夢見て、チョキチョキはさみを入れていきます。

白いのが1玉に絞り終わって袋掛けした状態の子たちです。その周りの(見えにくいですが)うっすらと赤いエリアがすべて花芽で、これら1本1本についている、何百という実の中から花芽1本につき1玉に絞っていきます。

2015/04/11

当農園では春のボーナスが支給されました

2015年4月11日 旧暦2月23日

今日は去年の春に入ってきた新入社員25名(本)と去年の夏、別の部署から異動してきた社員20名(本)に春のボーナスを支給しました。

今回のボーナスは出血大サービスの『ココソイル』+『自家製堆厩肥』の2本立てです。主力部隊の42名(本)は、一足先に『ココソイル』のみですが支給しています。

新入社員にはまだ花を咲かせる力は無く、異動してきた社員はまだ現場の空気になじんでいないようで、異動前のような勢いは感じられません。しかしながら、この冬を乗り越え、新芽を動かし始めたという事は、両者ともに『根がついた』と判断して『これからもよろしくね』の意味も込めての大盤振る舞いです。

今回使用した『ココソイル』『自家製堆厩肥』は、共に有機JAS規格資材証明取得済みです。

来年の今頃には、この中から何名か花を咲かせる子たちも出てくる事でしょう。今後も、彼らの成長を見守りながら、程よい距離感をキープしつつサポートしていきます。

話は変わって、主力部隊の方は満開期を過ぎて、摘果の時期を迎えてきました。少しづつ実の状態を見ながら最終的に1本の花芽に1玉まで絞っていきます。

マンゴーにかける袋もすでに準備してあるので、1玉に絞り終わった子たちから適宜、袋をかけて必要以上の外部との接触をシャットアウトしていきます。

ここまで行けば、少しだけホッとします。それまでは、何が起きても防ぎようがない無防備な状態なので、とりあえず不安でしかたがありません。

来週中に、ある程度メドをつけるつもりで頑張ります!






2015/04/10

最近、手帳術にはまっています

2015年4月10日 旧暦2月22日 清明次候

鴻雁北(こうがん きたす)雁が北へ渡って行く(日本)
田鼠化為鴽(でんそ けして うずらと なる)熊鼠が鶉になる(中国)
最近、手帳でのタスク管理が思いのほか順調すぎて、気持ち悪いくらいです。A5サイズのルーズリーフにクリアファイルを加工した付箋シートやリマインダー、excelで自作したリフィルには、デイリータスクやインボックス、仕訳帳から元帳まで、管理したかった情報が、ほぼ一元的に管理できてしまっています。

なかでも気に入っているのは、週次レビューで使う週間スケジュール表を一日ごとに分割したデイリーで、3:00~18:00までの15分刻みの予定と実績が書き込める時間軸と、一日の資金の動きが記録できる表を見開きで配置して、メモ欄もしっかり常備し、書き込みたい事もたっぷりと書き放題です。

週末には週次レビューで集計しています。

集計後の円グラフを見ながら、自分のした作業を振り返ったときの何とも言えない『やりきった感』がたまりません。

自分好みに日々変化していっていますが、かなりの農業仕様になっています。リマインダーがいい例で、来年の今頃の播種予定や栽培予定品種など、思いついたときにどんどん書き込んでいって来年の今日までのやりたいことがすでに記録されています。

私はマンゴー畑のエグゼクティブなので、たくさんの従業員達(マンゴーの樹)に気持ちよく働いてもらって、最大限の成果を発揮できるようにすることを念頭に、日々タスクを管理していきます。

写真は最近、当農園に晴れて仲間入りを果たした『ヒメアカボシテントウ』ちゃんです。わかりづらいですが食事中で、主食はカイガラムシです。
これからもよろしく!



2015/04/08

デジタル機器は突然動かなくなるものだ

2015年4月8日 旧暦2月20日

農園のホームページに使おうと思ってデジカメで撮りためた写真をコンピュータに取り込もうと思って、ノートパソコンに備え付けのSDカードスロットにSDカードを入れた所、うんともすんとも言いません。

今まで何のトラブルもなく使用してきたのに、なぜか突然使用不能になりました。最初SDカードがおかしいのかと思って別のSDカードを挿入してみるもダメ。

調べてみると結構こういうトラブルは多いようで、いろんな解決策を試してみるもダメ。

思い切って、SDカードリーダーを購入することにしました。近くのショッピングセンターに併設されている家電量販店へ直行して探してみると、メーカーも種類も豊富で、価格帯も1000円前後。とりあえず、良し悪しもわからないので、一番手ごろな価格のカードリーダーを手にレジへ向かっている最中、ふと頭をよぎった一言…。『もしかして、100均に無いかな?』

一度商品を棚に戻し、同じショッピングセンター内にある100円ショップへ。

すると、なんということでしょう!3種類もSDカードリーダーが100均に置いてあるではありませんか!危うく10倍近い値段で買う所でした。家電量販店さんには申し訳ありませんが、100均で購入することに決めたのは言うまでもありません。

ここまで、価格に差がついてしまうと、どんなに良心的なお店でも太刀打ちできません。もし、マンゴーが100円ショップで買える日が来てしまったら…。

私も100円ショップのオーナーになるかもしれません。。。

久々の登場のオーヒグーちゃん。すくすくと大きくなってきています。今となっては、この一株しか無事にここまで育つことはできませんでした。当面の間は種を増やすことを目標に頑張ります。


2015/04/06

摘果作業を始めました

2015年4月6日 旧暦2月18日 清明初候

玄鳥至(げんちょう いたる)燕が南からやって来る(日本)
桐始華(きり はじめて はなさく)桐の花が咲き始める(中国)
先週、当農園の正社員(マンゴーの樹)の数を数えてみました。全部合わせて87名(本) でした。それ以外に期間雇用のミニトマトやパッションフルーツを入れると、ものすごい数の労働者数です。

まさに大企業さながらの内容です。私はマンゴー畑のエグゼクティブ!たくさんの部下を抱え、皆が皆いい成果を出せるようにアシストします。

今日は限られた養分を効率よく配分するために、摘果作業を行いました。少しづつふくらんできている小さな実の中から、大きくなる気配を見せている子を選抜していきます。

花の数は多くても、確実に受粉できる花は意外と少なくて、授粉できなかった実は小さいまま黄色く変色してぽろぽろと落ちていきます。

この作業を定期的に繰り返していき、最終的に枝1本につき1玉に絞っていきます。

まだ始めたばかりで全体の1割もできていませんが、摘果作業が始まると収穫への感覚が研ぎ澄まされていく様な気がします。




2015/04/02

水やりもなかなか悪くない

2015年4月2日 旧暦2月13日 春分末候

雷乃発声(らい すなわち こえを はっす):遠くで雷の音がし始める(日本) 始雷(はじめて いなびかりす):稲光が初めて光る(中国)
気がつけばもう4月が始まっています。我が家では、長女、次女と 進級に向けて椅子と机を新たに作り直しました。その勢いで、妻のたっての希望であったカウンターの作り変えも一挙にやってしまいました。

風も南風に変わり、おうちにも新しい風が吹き込んできました。

マンゴーハウスの方はというと現在、満開期を迎えており、ハウスの中に入るとマンゴーの花特有の甘ったるい何とも言えない香りが充満しています。

ミツバチさんがものすごい頑張って活動してくれているので、授粉の心配はしなくてよさそうです。それよりも極端に暑くなったりすることが結構あるので、側面のビニールの開け閉めや、こまめな水やりに気を使っています。

今日はほぼ1日中水やり作業をしていましたが、(当農園には農業用水を引いていないため、強力な圧で一度に、灌水チューブを使って全面灌水などのような高等技術は使えず、業務用のメイスイ浄水器で濾過した水道水を手作業で1本1本株元に灌水しています。)最近は水を欲しがるペースが速くなってきています。

そんな水やり作業をしているといろんなことを考えます。今日考えていたのは、今読んでいる本に書いてあることを、マンゴーの樹1本1本を正社員と見立ててやってみたらどうなるんだろう?という事だけをひたすら考えていました。

ボーナスの事や、給料の事、人事異動や、新規採用。いろんな事柄がありましたけれども、ひととおり企業の仕組みに当てはめてみました。

これが意外と面白くて、あっという間に時間が過ぎてしまいました。そのうちまとめてみたいと思っています。

来週からは作業も一転して、摘花作業に入っていきます。咲き終わった花殻落としや、樹の下の方の陰になっている花の切除をしながら、日当たりが良くて、大きくなりそうな実を選別して、それ以外の実は落としていきます。

私が貢献できるのは、どのようにすれば成果につながるのかを考えて、各個々の能力をいかんなく発揮しつつ、気持ちよく働いてもらう為の環境作りで、きっかけ作りにすぎませんが、黙々と続けていきたいと思います。

2015/03/27

カウンターづくり始めました

2015年3月27日 旧暦2月8日

空模様が非常に不安定な日が続いていますね。今日の沖縄、台風の前日みたいな荒れた天気で、早く春が来てほしいと切に願っております。

そんな中、私はというと何故か木工に精を出しています。今週中に仕上げる目標で椅子2脚とテーブルの改造、カウンターの製作とびっしり予定を詰めて作業しています。

この先しばらくはマンゴーの作業にかかりきりになるので、依頼されていた仕事をいっぺんに終わらせる作戦です。

今日でテーブルの改造と椅子2脚の製作にはメドがついたので、明日からは一番大きな仕事のカウンター製作に取り掛かりたいと思います。

早く終わらせてすっきりするぞー!

 最近のマンゴーの花芽の状況です。今が最大ピークの満開期に突入しています。これから花殻落としや、摘果、花の吊り直しやら、待ち受けていることがたくさんあります。
そして最近更新して新しい側枝を伸ばしていたパッションフルーツに花が咲き始めました。去年の定植から2回目の花です。

2015/03/25

タスク管理がアナログに戻ってきました

2015年3月25日 旧暦2月6日 春分次候

桜始開(さくら はじめて ひらく):桜の花が咲き始める(日本) 
雷乃発声(かみなり すなわち こえを はっす):遠くで雷の音がし始める(中国)
ブログからFacebookPageに記事の更新を連動するために、Rssgraffiti というアプリを使っていたのですが、ブログとFacebookPageを切り離そうと思ったら、『MissingPermissions』というダイアログが出て、どうにも先に進めなくなりました。

原因がよくわからないので、しばらくブログの更新情報がFacebookPageにも流れていくと思いますが、ご了承ください。

最近はタスク管理に家族ともども夢中で、家族間の共通の話題が増えて楽しい毎日を過ごしています。私はコンピュータを使ってクラウドアプリメインで管理していましたが、妻の手帳を使って管理する手法にものすごい影響を受けて、現在は徐々に手帳に移行中です。

手帳の何がいいって、自分と一緒に成長していく感がたまらないです。ものすごい洗練されたアプリやソフトなどもありますが、『ここがこうならいいのに』とか、『これは使いにくいな』と思っても、そんなに簡単には自分好みにカスタマイズすることはできません。

それがアナログ手帳でやろうものなら、自分でリフィルを作ってみたり、付箋貼るボードをビルトインしてみたり、お気に入りのボールペンのホルダーをどこにつけようか等、遊びの幅が広がってわくわくします。

ほぼ一日中持ち歩いて、思いついたことや、忘れてたことなどメモしながら、手帳といっしょに成長していきたいと思います。





Missing Permissions

Missing Permissions

2015/03/24

資材証明の必要性

2015年3月24日 旧暦2月5日 

早速ブログにFacebookPageのタイムラインを載せてみました。ホームページの方には同じくFacebookPageのタイムラインとLinkを設置してみました。

実際のところ使い方もいまだによくわかっていないので、設置作業に今日という日をほぼすべて使い切りました。。。

それと、連絡待ちだった資材の資材証明が届きました。明日にでも認定機関に確認してもらって許可が出れば使用できるようになります。

有機JAS規格では基準を満たした資材しか使用できませんので、使用したい資材があれば出所から製品になるまでの製造工程で化学的処理されたかどうかの確認をしなければなりません。

もちろん科学的処理がなされていた場合や、原料に遺伝子組み換え由来の物が使用されてると、有機JASの規格には適合しないので使用できません。

それでも調べてみると、有機JAS認定と表示されていても原料に『遺伝子組み換え不分別』となっている物や製造工程で、一応『天然由来の薬品(原料が石油由来だったり)を使用』など、食品表示と同じで抜け道があるようです。

おかしいでしょ!と突っ込みたくなったので、以前農林水産省に問い合わせしました。その当時の答えとしては、『あくまでも暫定的に認めている』という事でした。

たとえるなら、『オリンピックで暫定的にドーピングを認めます』みたいな。

調べることなく、『これは有機適合だから大丈夫よ』なんて言っていると痛い目に遭いますから、各自で必ず製造業者に問い合わせて、自分の原則に基づいた正しい判断を出来るよう日々勉強していきましょう。

写真は久しぶりの登場となりましたオーヒグーです。現在は写真よりだいぶ大きくなっていて、今日大きな鉢に鉢上げしました。無事に大きくなってくれますように。






2015/03/23

ブログのあり方について考えてみた

2015年3月23日 旧暦2月4日


今まで、ブログの更新とともにfacebookのページに転送されるようにしていましたが、農園ミーティングの結果、それぞれを切り離して個別に目的を持たせてみることにしました。

【これからの予定】

ブログ→畑での出来事や、状況の報告、積み上げていく歴史的な使い道
facebookpage→出荷情報、販売情報、新商品のお知らせ等営業的な使い道

上記のようなイメージで展開していこうと考えていますので、試験的にですが進めていきたいと思います。

その他にもホームページのあり方についても模索中ですのでどこかのタイミングで変更していきたいと考えています。


2015/03/21

久しぶりのの更新です

2015年3月21日 旧暦2月2日 春分初候

雀始巣(すずめ はじめて すくう):雀が巣を構え始める(日本)
玄鳥至(げんちょう いたる):燕が南からやって来る(中国)
久しぶりの更新です。この間マンゴーのお世話に追われてバタバタしていました。しばらく更新が不安定になるかもしれません。

今年は枝という枝ほとんどすべてに花芽が来てしまい、樹体にそれを支える上で充分な葉や根が充実していない事から、養分の競合が発生して、花芽がシッカリと発達する前に花が咲いてしまうという状態になってしまった事から、花芽の摘花作業や、自家製アミノ酸液肥の葉面散布やらで落ち着かない日々を送っていました。

マンゴーの特性上、『花芽が動き出すと止められない』というのがあって、どんなに樹勢が弱かろうが、花芽を切除してもそこからまた花芽が伸びだすため、かえってエネルギーを消費してさらに樹勢を弱める悪循環に突入してしまいます。こうなると、花芽は残しつつ花を摘花する作業でバランスを取らなければならなくなります。

この事態を防ぐためには、どんなにたくさんの花芽が来ても対応できるだけの充実した樹体づくりを進めていくことが重要になります。

もうすでに来年に向けての課題が見えてきているので、どういうふうに取り組んでいくのかまとめていきたいと思います。


2015/03/11

次年度の取り組みへ向けて

2015年3月11日 旧暦1月21日 啓蟄次候

桃始笑(もも はじめて わらう):桃の花が咲き始める(日本)
倉庚鳴(そうこう なく):山里で鶯が鳴き始める(中国)
今日から啓蟄の次候ですね。
花芽の誘引もひと段落して、2周目に突入しました。 なかなか気温が上昇してくれず、花芽が勢いよく動いてくれません。自分の思ったようにはいきませんね。

そんな中私の次年度の目標というか、取り組みが方がもやもやとしていましたが、まとまっってきたので報告します。

最重要項目に【肥培管理】を設定して、次年度1年間取り組んでいきたいと思います。農業において「一番生産性をあげる事が出来る取り組みは何か?」をずっと考えていましたが、なんだかんだやっぱり基本が大事だというところに戻ってきました。

立派な花をたくさん咲かせたい→葉っぱがたくさん必要→葉っぱを増やすには?→根がたくさん必要→根を増やすには?→根が伸びやすい環境をつくる→土づくり。

つきなみではありますが、やっぱりこれに尽きるのではないかと。

何やらいろいろ頭で考えてばかりいても、結果につながるようなことはほとんどなくて、四の五の言う前にやってみましょうということです。

気持ちを新たに頑張ります。


2015/03/06

油断大敵

2015年3月6日 旧暦1月16日 啓蟄初候

蟄虫啓戸(ちっちゅう こを ひらく):冬蘢りの虫が出て来る(日本)
桃始華(もも はじめて はなさく):桃の花が咲き始める(中国)
今日は啓蟄の始まりで、十六夜。また今日も月は見えそうもありません。月の引力を受けてオーヒグーちゃんがぎゅーんと伸びていくだろうなぁと、日課になりつつあるオーヒグーの観察をしようと鉢を覗いたとき、私が見たものはっ!

種の周りに何やらうごめくものが!そうそれはあの忌々しいムカデの幼虫らしきにょろにょろたちです!

あわてて、鉢から種をほじくり出し植え替えしました。種まき用に用意した土が原因だと思うので、もう土は使わずマンゴーに使ったココピートが1袋在庫で残っていたので、それをポットに詰めて、ポットに一粒づつ蒔き直し、事務所の中に移動しました。発芽までは事務所観察を続けます。

『ちっちゅう こを ひらく』とはうまいこと言うじゃないですか!ほんとに虫が出てきて、危うく二度同じ苦しみを味わうところでした。何も過保護な事はなかったようで、むしろまめにみていてよかったです。

でも、こんなに虫に食べられるのは、うちの畑だけなんでしょうか?誰かオーヒグー栽培したことある人、アドバイスください!種子消毒するつもりはないので、やはりポットで苗を作るしか方法は無いのかなぁ?

今日の『オーヒグー』
【播種後5日目】 恐れていたことが起きかけていて、戦慄が走りました。はたして無事に増やすことができるのでしょうか。隣は今日の作業中に見かけた『キイロテントウ』ちゃん。この子の主食は菌類で特に『うどん粉病菌』が好物だそうです。農園にとって大切なパートナーの一員です。

2015/03/05

今日は『パンの日』でした

2015年3月5日 旧暦1月15日

今日は旧の15日、満月ですね。沖縄はあいにくのくもり空なので、月を拝むことは出来そうもありません。そして今日は恒例の『パンの日』ですね。我が家の子供たちもとても楽しみにしているイベントのひとつです。

週1のイベントですが、だからこその楽しみになるような気がします。何がなんだかわからないまま、めまぐるしく日々の流れに翻弄されて、気がつけば『パンの日』。そこでほっこり和んで、また1週間頑張れる。そんなあわただしい毎日の『心の息抜き』が出来る日。それが『パンの日』なのです。

最近はミニトマトの状態が思わしくないので(ホコリダニの影響)私はなかなか出品できませんが、おいしいパンには巡り会えますので、今すぐ来週の木曜日に赤丸を付けて、予定を先取りしちゃってください。そしてぜひお立ち寄りください。

今日の『オーヒグー』
【播種後4日目】写真の鉢の中に白い点々が6個見えますでしょうか?『オーヒグー』の種が頭を少しづつ持ち上げてきているようです。このまま無事に芽を出してくれればうれしいですが、最近はまさかの冷え込みが続いているので、少し心配です。←過保護すぎだろ(笑)



2015/03/04

草刈りしました

2015年3月4日 旧暦1月14日

【出荷情報】
南城市『花野果村』さんに『沖縄楽園.com謹製オリジナルオーガニックブランド・らくえんのしずくパッションフルーツ』出荷しました。

ユニバ社長たちの食料が底をつきそうになってきたので、草刈りをしました。朝、長女を学校のそばまで送り届ける途中、車の中で「草刈りを明日やろうと思ってるんだけど、明日やらなければいけない事が目白押しで、明日出来ないかもしれないんだけど、どう思う?」と相談しました。

すると「じゃあ、今日やった方がいいんじゃない?」との返事。やっぱりそうですよね。自分でもわかっていたんです。ただ、踏ん切りがつきませんで、もやもやしていたところをスパっ!とやってもらって、吹っ切れました。

という訳で、今日草刈りをしました。沖縄はあいにくの雨模様でしたが、合羽を身に着け、「なんてすばらしい日だ!草刈りのついでに精神鍛錬まで出来るなんて!」などと自分に言い聞かせ、何とか予定していた場所までは終わらせました。

社長たちはというと、チェーンにつないで農園内の色々な場所で、優雅にお食事。メイ副社長は雨がお嫌いなようで、少しでも雨にあたらないようにと必死に狭い隙間に身を寄せてメーメー叫んでいました。ごめんなさい。。。草刈り機動かしていると何にも聞こえないので。

ユニバ社長は雨だろうが台風だろうが、いつも悠々と寡黙にひたすら食べ続けています。草刈り作業が終わってふと見ると、いるはずのところにユニバ社長の姿がありません!「アイやー!いなくなった!」と思ったら、犬小屋のそばでむしゃむしゃとお食事中。

残念なことに、気がつかないうちにチェーンが外れて、敷地内をかっぽした挙句、マンゴーの若苗を頭からガブリと食べちゃってます。。。せっかく新芽が動き始めた所だったのに。。。

相手が相手なので何とも言えないビミョーな時間が、トタンに当たる雨の音と一緒に、ザーッと流れていきました。

今日の『オーヒグー』
【播種後3日目】種がシッカリ吸水して膨れ上がってきました。おそらく地面の下では根っこが伸び始めているでしょう。発芽までもう少し!がんばれ!



2015/03/03

花芽の摘花をしました

2014年3月3日 旧暦1月13日

やっと花芽の摘花作業が終わりました。この何日か最重要課題として、全力を注いでいた作業なだけに、ひと段落してホッとしています。

当農園の今年の花芽状況は、枝という枝ほとんどすべてに花芽がついて、花豊作型の展開ですが、どうにも樹の方がついてこれない状態で、花芽の数に対して葉っぱの数が少なく、樹勢が弱い為、充実した花芽が伸びず、ましてや花芽も「こりゃまずい」と感じたのか、花芽が生育しきる前に花を咲かせ始める始末。

このままでは、すべての花が生育途中で咲いてしまう恐れが出てきたので、急遽、花芽を摘花することで成長にブレーキをかけて、限られた栄養分を上手に分配できるように仕向けてあげる軌道修正をしました。

花が無ければ困るし、多くても困る、マンゴーの栽培は非常に難しいです。もう今回は間に合いませんが、次回からはすべての枝に花が来てもいいような樹体づくりを意識していこうと思いました。

今日の『オーヒグー』
【播種後2日目】うっすらと土の表面が盛り上がって、発芽の兆しが見られます。


2015/03/02

まさかのワンモアチャンス!

2015年3月2日 旧暦1月12日

【出荷情報】
糸満市『ファーマーズマーケットいとまん・うまんちゅ市場』さんに『沖縄楽園.com謹製オリジナルオーガニックブランド・らくえんのしずくミニトマト&パッションフルーツ』出荷しました。

明日はおひなさまの日ですね。早いものでもう3月です。時間はすべての人に平等に24時間与えられていると、よくいわれていますが、純粋に足りてません。。。お金は使わなければ減っていきませんが、時間は、使わなくてもどんどん減っていくという。。。ということで、どんどんつかいましょう!

今朝、『オーヒグー事件』を繫多川公民館に電話して報告しました。いろいろ話をしているうちに、まさかのワンモアチャンスをいただきまして、再度トライさせていただく事になりました!

本当にありがとうございます!今回は慎重に準備しました。直播きに恐怖を感じているので、鉢に播種することに決め、堆厩肥を仕込むときに使う用に積み上げている刈り草の下の方にある、分解された腐葉土を入れ、2鉢に分けて播種し、上からネットをかぶせておきました。

毎日観察して、発芽まで気を抜かずに行きます。