2015/05/29

紅龍という名のマンゴーをご存知ですか?

2015年5月29日 旧暦4月12日 小満次候

紅花栄(こうか さかう)紅花が盛んに咲く(日本)
靡草死(びそう かる)薺など田に生える草が枯れる(中国)
沖縄では小満から次の節季、芒種が終わるまでの期間が梅雨と言われているようです。

今日も雨の合間を縫うように、マンゴーの玉を吊りなおしながら、袋が実に直接触れないように、30㎝ほどに切ったコンプレッサー用のホースを使い、空気を吹き込み紙風船のようにふくらませていきました。

私がこの農園を管理するようになってから、今まで一度も花を咲かせたことのなかった樹が、今年花を咲かせ、実を太らせていますが、これがまた大きい!

なんという品種かわからなかったのですが、少し前に、台湾から仕事で沖縄に来ていた、知人のヨウさんが農園に遊びに来てくれた時に聞いてみると、どうやら『こうりゅう』という名前らしいという事までは分かりました。

紅い龍と書いて『紅龍』。見た目の色味は紅というよりはほんのりピンク色しています。早速検索してみました。

アロワナからモンスターハンター、中華料理店、色々でてきましたが、上々颱風のリーダーも紅龍っていうんですね。

それにしても、あまり有力な情報は出てこなかったですね…。

収穫のタイミング等、わからないので調べてみましたが、結局よくわかりませんでした。

わかる人がおりましたら、ぜひ、『コウリュウマンゴー』の特徴など教えてください!

私の手と比べてみました。だいぶ食べごたえが有りそうで、収穫が楽しみです!いひょうついて、じつは、ほとんど種だったりして(笑)



2015/05/21

香ばしい小麦の焼ける匂いに誘われて

2015年5月21日 旧暦4月4日 小満初候

蚕起食桑(かいこ おこって くわを くらう)蚕が桑を盛んに食べ始める(日本)
苦菜秀(くさい ひいず)苦菜がよく茂る(中国)
おはようございます!今日は待ちに待ったパンの日が再開なので、うれしくて朝から告知です!

本日、南城市のzakka+yoga チチ さんで自家製天然酵母パンのお店マテパンさんのパンが購入できるパンの日開催です!

毎年恒例の春休み+1を経て、再開1発目のパンの日、塵も積もる話も山ほどあると思いますが、お時間の許す限り、ゆっくりしていってください。

今日は、入荷したての内堀養蜂園『春の百花蜜』も購入できますので、ハニーハンターの皆様におかれましては、お見逃しなく!

それと、6月に企画しているイベントの告知もするという事なので、あわせてお知らせします!

写真は久しぶりに登場の沖縄在来大豆『オーヒグー』ちゃんです。ここに来るまでいろいろありましたが、少しづつ、さやが出来、実が入ってきました。

今は収穫量よりも、種の保存を優先しているので、前より気持ちは楽です。




2015/05/20

沖縄も梅雨入りか?

2015年5月20日 旧暦4月3日 立夏末候

竹笋生(ちくかん しょうず)筍が生えて来る(日本)
王瓜生(おうか しょうず)王瓜の実が生り始める(中国)
いつもの沖縄なら、この時期たっぷりと水分を含んだ空気が体にまとわりついてくる、独特の熱帯感満載の梅雨を味わえるのですが、

台風6号一過、からりとした晴天が続き息つく暇もなく、足のつかないところで水面から顔を出してアップアップとあえいでいるような感覚でしたが、

今日やっと朝から雨で、ゆったりとした気持ちのなか、ブログを更新しています。

私はというと、マンゴー等への台風の被害もなく、気持ちがホッとしたとたん、緊張の糸が切れたのか熱中症のような症状に襲われ、実は3日程動けずにいました。

その間、常に感じたのはただこの一言『元気になりたい!』これだけでした。

なんだかんだ、元気に走り回っている子供たちを見て、素直な気持ちでうらやましいと思っている自分に気がついたとき、『あぁ、早く元気になりたい!』と心から思いました。

日々、当たり前のように朝ご飯を家族で食べて、それぞれの役割を果たし、また夜に集合して食事をする。

当たり前にできなくなった時、自分の弱さが一斉に溢れだしてきて、心の中心がぶれそうになっていたので、何を考えてもいいことがイメージできず、悶々とした時間を過ごしていました。

そして、復帰2日目の今日、待ちに待った恵みの雨に、心の渇きも潤してもらい、再スタートです!

袋掛けは終了しましたが、太陽光がよく当たる様に、玉の吊り直しは随時やらなければなりませんので、その作業を始めていきます!

写真左は、俗にいうトックリ蜂だと思いますが、青虫を捕まえて運ぶ途中に休憩している所。生活の為に頑張っているのを見ると、自分も負けてはいられません。

右は最近のマンゴー。私の手のひらと比較しても、見劣りしないくらいにはなってきました。これからますます大きく育っていくのが楽しみです。




2015/05/12

台風6号

2015年5月12日 旧暦3月24日 立夏次候

蚯蚓出(きゅういん いずる)蚯蚓が地上に這出る(日本・中国)
今日未明から沖縄地方は、台風6号の影響で天候が荒れております。急ピッチで進めてきた台風対策も無事終了し、台風自体の影響も想像していたよりもひどくはなく、ホッとしています。

5月前半に来る台風前にはやる事がたくさんあります。

台風が来なければ、マンゴーの袋かけを梅雨明けまでに終わらせて、屋根のビニールを剥がし、吊り棚に防風ネットを貼るという作業を、6月中頃までに終わらせればいいのですが、作業を前倒しで、正味3日ほどの間に台風対策と同時進行で片づけなくてはいけなくなります。

今回はまさに思い出すのも恐ろしいほどの忙しさで、台風対策を終わらせませした。

そんな中、台風前に週末が当ったこともあり、特にこちらから要請したわけではありませんが、たくさんの人たちが農園に駆け付けてくれて、台風対策に協力してくれました。

また、農園とは別のところでサポートしてくれた仲間もいました。子供たちの面倒を見てくれたことで、妻と二人で作業に集中する事が出来ました。

台風による影響が少なかったこともうれしいですが、何よりも、農園のピンチに駆けつけてくれる仲間が自分達にはいるんだ!という事を実感できたことがうれしくて、妻と二人でしみじみ『ありがたいことだ』と話し合いながら夜を明かしました。

今まで、台風に対してあまりいいイメージを持つことができませんでしたが、今回は台風のお蔭で大切なことに気づく事が出来たので、むしろ色んな意味で良かったと思っています。

作業がいっぺんにひと段落したことでも気持ちにゆとりが出ました。

手伝ってくれた皆さん!本当にありがとうございました!皆さんの力がなければ、夫婦二人だけでは間に合わなかったかもしれません。本当に感謝しています!




2015/05/04

『フレーズ』を『動詞』として使う大人はかっこいいと思う

2015年5月4日 旧暦3月16日 穀雨末項

牡丹華(ぼたん はな さく)牡丹の花が咲く(日本)
戴勝降于桑(たいしょう くわに くだる)郭公桑の木に止って蚕を生む(中国)
八十八夜も過ぎ去り、立夏の3日前になってやっとブログ更新です。

摘果作業をしていると時間の流れがわからなくなります。今日が何日で、この作業をいつから始めたか、 そもそもそんな感覚自体、必要かどうかも分からなくなります。

ハウスの中も温度が上がり、沖縄特有の湿度の高いまとわりつくような暑さの中、集中力と忍耐力をフル回転させ、作業に没頭します。私は特別嫌いな作業ではありませんが、楽ではないのは確かです。

それでも『この作業が好きだ』と言い、手伝ってくれる御仁もいらっしゃいます。先週はたっぷり手伝っていただきました。

そんなハウスの中で、久しぶりにアカイロテントウちゃんに再会しました。

カイガラムシが少し増えてきたなぁと思っていて、アカイロテントウの姿を見かけなかったので少し不安でしたが、もう大丈夫です。じきにアカイロテントウカイガラムシをほとんど食べつくしてくれるでしょう。

思えば、アカイロテントウは私が初めて自分で捕まえてきて農園に放した益虫で、すでに何世代も世代交代を繰り返し、農園に定着してくれています。

それからも少しづつ着実に色々な種類の天敵が増えてきて、農園の生物相は本当に豊かになってきました。

そのバランスを見るパロメーターとして、益虫を自分の目で確認できたとき、何とも言えない安心感が湧いてきます。

久しぶりの再会に思いをはせていて思い浮かんだのは、私が20代前半の頃お世話になっていた愛媛のミカン山の主、いろいろな事を教えてくれた大先輩の語録の中の一節、『友、遠方より来たりて、酒酌み交わす』でした。

こういうことを言いながら、酒を飲む姿に『いつか自分もこんな大人になりたい』とあこがれすら感じていました。

月日は流れ、気がつけば自分もあの大先輩の様に、果樹栽培で身を立てていくようになるとは、その当時は知る由もなく、不思議な縁を感じます。

日々の忙しさに、忘れそうになっていた大切なことを思い出させてくれたアカイロテントウちゃんでした。

『友、遠方より来たりて、酒酌み交わす』

この言葉を『動詞』として使えるような素敵な大人になれることを夢見て、今日も一日頑張ります!