2015年10月29日 旧暦9月17日 霜降次候
霎時施(こさめ ときどき ふる):小雨がしとしと降る(日本) 草木黄落(そうもく こうらくす):草木の葉が黄ばんで落ち始める(中国)
今日は草刈りの中休みで、貯まってきた馬糞・ヤギ糞を堆厩肥とするべく仕込みをしました。
日ごろから刈り集めている刈り草と、馬糞・ヤギ糞を交互に積み上げていき、上から踏み固めて、水をかけ、自家製の乳酸菌をかけて、嫌気状態で1次発酵させています。
ついでなのでこの時に、前回積み上げた堆厩肥予備軍を切り替えし、発酵環境を好気発酵へと転換しておきます。
そんなこんなで1回目の嫌気発酵からスタートし、2~4回目までを好気発酵という過程を経て、完成した堆厩肥を農園で使用しています。
ちなみに、一般に『堆肥』といわれるものにも厳密にいうと堆肥・厩肥・堆厩肥と3種類あるのをご存知ですか?
簡単に説明しますと、
3種類に分けたうちの1番目の『堆肥』は、植物由来の物を腐熟させたもの。2番目の『厩肥』は、動物由来の物を腐熟させたもの。で、3番目の『堆厩肥』は、堆肥と厩肥の両方を混ぜ合わせた物。
と、ざっくりこんな感じですが、最近ではこの3種類ひっくるめてを『堆肥』と呼んでいるようです。
当農園には3種類すべてあります。(ちなみにどれも全然嫌な臭いしないんですよ。むしろ、結構いい匂いで私は好きです。)
刈り草を積み上げている場所の1番下を掘り返すと堆肥が、馬・ヤギ小屋のそばに、運びやすいように12個の鉢に入れた状態で厩肥が蓄えられます。
そして今回仕込みをした、両者を混ぜ合わせて再発酵させた堆厩肥。
別に混ぜ合わせる必要はないんじゃないの?と思うかもしれませんが、単純に、混ぜ合わせるのは私個人の趣味なので、その辺に関しては特に『こうだからこう!』みたいなものは持ち合わせておりません。
なので毎回、混ぜる量や水の量、仕込む時期や草の種類等違いますが、それも料理を楽しむがごとく、のんびりとやっております。
将来おじいちゃんになっても、スコップ片手に堆厩肥作りを続けていきたいです。
あこがれのキッチンドランカーあらぬ、堆肥小屋ドランカー目指して。