2016年1月6日 旧暦11月27日 小寒初候
芹乃栄(せり すなわち さかう)芹がよく生育する(日本)
雁北郷(かり きたにむかう)雁が北に渡り始める(中国)
今日も雨が降っています。
事務作業にはいいですが、そろそろ晴が欲しい今日この頃です。
少し前に、目で見た季節感は人間だけが頼り切っている感覚かもしれないという記事をかきました。
寒さはいったいどこへやらhttp://okinawarakuen.blogspot.jp/2015/12/blog-post_22.html
この記事の後に知ったのですが、動物が持っている眼の始まりは、もともとは植物からもらった能力だそうです。
かなり古い時代にさかのぼるようですが、植物プランクトンが少しでもたくさん光合成できるように、光を感知できる光センサーのような器官が元になっているそうです。
その植物プランクトンをエサとしていたクラゲに近い生き物が長い年月をかけて、何かの拍子で植物プランクトンの光センサーの遺伝子を体に取り込んだことがきっかけで、飛躍的に動物は進化をしていくそうです。
その後、何故か遺伝子の数が4倍に増えるという出来事を経て、カメラ眼と言われる今の眼の基礎が出来上がったと言われているようです。
この、種を超えた突然の遺伝子組み換えは、自然界ではとてつもない長い年月をかけて行われてきているようで、自分たちの持っていない能力を身に付け、種の繁栄を築き上げるきっかけでもあったようです。
現代でいうと、企業の異業種間M&Aといったところでしょうか。
他にも、哺乳類がお腹の中で赤ちゃんを育てることができるようになったのも、とあるウイルスの遺伝子を取り込んだことで、出来るようになったようです。
このウイルスの遺伝子は胎盤に取り込まれ、免疫を抑制する力を発揮することで、母親の胎内で赤ちゃんが母親の免疫による攻撃を受けずに、育つことができるようになったようです。
こうしてみると意外に私達と遺伝子組み換えとは密接な関わりがあったのですね。
つまり、私が言いたいのは、
『時間をかければ、自然界で自然に、種を超えた遺伝子組み換えが起こりうる』
という事なんです。
言い換えれば、
人間が実験室で遺伝子を操作することが盛んに行われているようですが、この実験室で組み替えられた遺伝子達と私達が、どこかのタイミングで混ざり合う事が確実に否定する事が出来ないという事なんです。
私達の世代か、子供たちの世代か、はたまた何億年後かに、避けては通れない現実が待ち受けているという事を自覚しましょう。
だって私達の眼は、遠くさかのぼったご先祖様のクラゲの仲間が、エサとしていた植物プランクトンから頂いたんですもの。