2014/09/28

ベッポの話

ミヒャエル・エンデ「モモ」


妻の悪友(?)が長女(小学校2年生)←2014年現在 に送ってきてくれたこの本、小学校2年生には難しい漢字が多くて、夜寝る前に、私が読み聞かせすることになったのがきっかけで読み始めた。



内容的には子供が読むことを意識して書かれているのだが、読んでいて大人が気づかされることが思いのほか多くて、しまいには、子供そっちのけで自分のために読んでしまった。。。

とある町に、ふらりと住み着いた少女モモと、町の人々、謎の会社「時間貯蓄銀行」の面々など、 個性的なキャラクターによる「時間」をキーワードに町で起きる出来事を空想的に面白おかしく書き上げた名作だと思う。

この本の中に登場するキーパーソンの一人「道路掃除夫ベッポ」の言葉が、とても印象深く、心に残ったので、紹介します。


「とっても長い道路をうけもつことがあるんだ。おっそろしく長くて、これじゃとてもやりきれない、こう思ってしまう。」

「そこでせかせかと働きだす。どんどんスピードを上げてゆく。ときどき目をあげて見るんだが、いつみてものこりの道路はちっともへっていない。だからもっとすごいいきおいで働きまくる。心配でたまらないんだ。そしてしまいには息が切れて、動けなくなってしまう。道路はまだ残っているのにな。こういうやり方はいかんのだ。」

「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。
いつもただつぎのことだけをな。」

「するとたのしくなってくる。これがだいじなんだな、たのしければ、仕事がうまくはかどる。こういうふうにやらにゃあだめなんだ。」

「ひょっと気がついたときには、一歩一歩すすんできた道路がぜんぶおわっとる。どうやってやりとげたかは、自分でもわからんし、息もきれてない。」

「これがだいじなんだ。」「モモ」より抜粋


私は農を生業としているので、必然的に単純作業の繰り返しが増えてくる。そんな時、「道路掃除夫ベッポ」の言葉を思い出し、つぎの一歩、つぎの一手、に集中することで、すこしづつ前に進むことができます。

ありがとう。ベッポ。

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