2015年5月4日 旧暦3月16日 穀雨末項
牡丹華(ぼたん はな さく)牡丹の花が咲く(日本)八十八夜も過ぎ去り、立夏の3日前になってやっとブログ更新です。
戴勝降于桑(たいしょう くわに くだる)郭公桑の木に止って蚕を生む(中国)
摘果作業をしていると時間の流れがわからなくなります。今日が何日で、この作業をいつから始めたか、 そもそもそんな感覚自体、必要かどうかも分からなくなります。
ハウスの中も温度が上がり、沖縄特有の湿度の高いまとわりつくような暑さの中、集中力と忍耐力をフル回転させ、作業に没頭します。私は特別嫌いな作業ではありませんが、楽ではないのは確かです。
それでも『この作業が好きだ』と言い、手伝ってくれる御仁もいらっしゃいます。先週はたっぷり手伝っていただきました。
そんなハウスの中で、久しぶりにアカイロテントウちゃんに再会しました。
カイガラムシが少し増えてきたなぁと思っていて、アカイロテントウの姿を見かけなかったので少し不安でしたが、もう大丈夫です。じきにアカイロテントウがカイガラムシをほとんど食べつくしてくれるでしょう。
思えば、アカイロテントウは私が初めて自分で捕まえてきて農園に放した益虫で、すでに何世代も世代交代を繰り返し、農園に定着してくれています。
それからも少しづつ着実に色々な種類の天敵が増えてきて、農園の生物相は本当に豊かになってきました。
そのバランスを見るパロメーターとして、益虫を自分の目で確認できたとき、何とも言えない安心感が湧いてきます。
久しぶりの再会に思いをはせていて思い浮かんだのは、私が20代前半の頃お世話になっていた愛媛のミカン山の主、いろいろな事を教えてくれた大先輩の語録の中の一節、『友、遠方より来たりて、酒酌み交わす』でした。
こういうことを言いながら、酒を飲む姿に『いつか自分もこんな大人になりたい』とあこがれすら感じていました。
月日は流れ、気がつけば自分もあの大先輩の様に、果樹栽培で身を立てていくようになるとは、その当時は知る由もなく、不思議な縁を感じます。
日々の忙しさに、忘れそうになっていた大切なことを思い出させてくれたアカイロテントウちゃんでした。
『友、遠方より来たりて、酒酌み交わす』
この言葉を『動詞』として使えるような素敵な大人になれることを夢見て、今日も一日頑張ります!

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