童門冬二著 「二宮尊徳の経営学」
なんだか思うようにいかない時ってありますよね。 何をやっても裏目に出るとか、気持ちが上がってこないとか。
この本にはそんな時に出会いました。
『二宮尊徳』頭に浮かぶのは「薪を背負って歩きながら本を読む少年の像」ではないでしょうか?
単純に「勉強頑張れよ!」の象徴だとばかり思っていましたが、実はとってもすごい人だったので紹介します。
金次郎(尊徳の元の名前)は農民です。それでも、生活には少しゆとりはあったようですが、少年時代に父親が他界、天災による農地の壊滅などで、何もなくなってしまうというところから人生をかけて自分の家どころか、本家、村、町などを立て直した、ものすごい根性の持ち主でした。
最近、何かと話題になるJAの株式会社化ですが、JAのそもそもの始まり、「協同組合」という枠組みを世界で初めて(諸説ありますが)作り上げた人でもあります。
その「復興の神様」「協同組合の父」が残した素晴らしい遺産の中に「報徳仕法」という考え方があります。
・報徳仕法の根本は「至誠」にあるとし、その上で「勤労」「分度」「推譲」が基本だと述べています。
◇「至誠」とは、まっすぐで思いやりのある心のことをいう。
◇「勤労」とは、熱心に働くことである。
◇「分度」とは、自分にふさわしい生活をすることである。
◇「推譲」とは、働いて得た余分は、将来の自分のために貯えたり、社会のために進んで譲ることである。 報徳仕法とはより抜粋
この精神に基づいて日々の生活を送り、数多くの大事業を成し遂げてきました。
この本を読み進めていくうちに、自分にまとわりついた目に見えないいろんなものが、こそぎ落とされていくような気持ちになり、読み終えるころにはすっかり身が軽くなり、やる気と希望が湧いてきました。
尊徳も私と同じ農民で、農民の立場から、農民の目線で、農民の言葉を使い、農民の心意気を伝えていきました。
私達が世に言う偉人たちは、それ相応のお家柄の人たちが大多数です。いい言葉もたくさんいただきました。ただ、尊徳の言葉ほど心にスーと染み込む様な出会いは、私の短い人生の中ではまだありません。
彼の言葉が心に響くのは、私が農民だからでしょうか。
今、「あなたの1番尊敬する人は?」と聞かれたら、迷わず『二宮尊徳』と答えるでしょう。
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