2014/10/15

「一味」とは

「寺田本家」23代当主 寺田啓佐「発酵道」


妻のお店『zaaka+yoga chichiのお隣の『matte panさんのオーナー が貸してくれる本たちは、いつも私達にいい刺激を持ってきてくれます。 今回はこの本。



造り酒屋の23代目として婿入りした著者が、酒造りを通して、導かれるようにしてのめり込んでいく発酵の世界。 体を壊し、経営までもが立ち行かなくなり、酒造り・私生活・経営をみつめ直し、たどり着いた「発酵する生き方」への提案書。

テーマはズバリ「発酵」

自身の経験から書き上げられた内容には言い知れぬ説得力を感じます。 発酵と腐敗という陰と陽を、人間の社会生活に代入してわかりやすく生き方を描いている所にさわやかな好印象を持ちました。なんとなしに酒造りの裏事情まで説明されてることで、なおさら著者のやりたいことが伝わってきました。

戦前と戦後の酒造りの歴史的背景についての内容を読んでいて思ったのは、
日本は戦後、物資が極端に不足していた時代の、「特別なルール」を見直すことなく、いままで来てしまったんだなぁと。
この「特別なルール」は食以外にも見直すべき所は沢山あるんじゃないかと。。。

自分も食に関わる仕事をしているので非常に考えさせられました。

本の終盤で出てくる「一味」という言葉にひらめきを感じたので紹介します。


この「味」は何かというと、海水の味、塩の味のことだ。 川にはいろいろな川があって、大きな川もあれば、ちょろちょろ流れる川もある。 どぶ川みたいなのもあれば、清流もある。

そんなさまざまな川が海に流れていくのだが、それぞれの川にはそれぞれの持ち味がありながら、やがてひとつの味となり、 海の味となって調和していく。

それは、AさんはAさん、BさんはBさん、CさんはCさんで、それぞれの持ち味があるけれど、本質的には同じなのだよということ、・・・「発酵道」より抜粋


「一味」というと、悪いイメージ?を持つ人もいるかもしれません。(おまえもあいつらの一味なのか!!的な?) 実はこんなに素敵な意味だったんだぁ!と伝えたくて、 ある朝早く、私がこの「一味」について妻に説明していた時の一コマ。

「かぁちゃんがさぁバジルで、俺がオレガノ、子供たちがニンニクとコショウでいいじゃん!」 「全部が合わさって素晴らしい料理が出来上がる!これが葛西家でいいじゃん!」 すると妻が一言。

「わかりやすいけど、どっちかっていうと、ニンニクはけいちゃんやろ!」

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